日本が自爆テロで攻撃されない理由
こんにちは。佐々川です。
イギリスのマンチェスター最大のコンサート会場で
先日起こった自爆テロでで22人が死亡し、
50人が負傷するという
大惨事が発生しました。
遠い異国での事件とはいえ本当に恐ろしい。
毎日仕事で疲弊しつつも、なんとかチケットを手に入れ
待ちに待ったコンサートで最高にハッピーな時間を
満喫した後に突然襲ってきた悲劇。
当事者はもちろんですが、ご家族の気持ちを想像すると
言葉にする事が出来ません。
亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り致します。
この事件もそうですが、最近、というかこの数年なんだが
テロ事件が多くないですか。
2013年 サナア(イエメン)で自爆テロ
2014年 ワガ(パキスタン)で自爆テロ
2015年 パリ(フランス)同時多発テロ
2016年 イスタンブール(トルコ)空港攻撃
2017年 サンクトペテルブルク(ロシア)地下鉄爆破テロ
ざっと大きなテロ事件を調べてみると、
次から次に。
これら一つ一つが単なる検索結果ではなく、
今回のイギリスの事件同様多くの人が血を流し、
命を落とした痛ましい事件の記録です。
テロが起こると政治家やメディアはテロを避難する発言をし
国民感情的にも
「テロは悪だ」
「テロ組織を打倒しろ」
的な機運が高まります。
まあ、当然です。
しかし、忘れてはいけないが
なぜテロが起こるのか?
という視点。
テロをしている人達は自らの命を掛けてまでテロをしています。
洗脳されているという事も考えられますが、命をかけるというのは
余程の事です。
誤解しないでもらいたいのですが、
僕もテロは悪だと思っていますし、
テロがない社会の実現を心から望みます。
ただ、現実には悲惨なテロは頻繁に発生し、
その都度報復の攻撃も繰り返されてきています。
なぜか?
素直に、シンプルに考えてみましょう。
テロをしている側も、テロをしたいとは積極的に思っていないはず。
両親、奥さん、子供、仲の良い友人らに囲まれ
毎日幸せに楽しく生活していたら、誰も好き好んで
自らの命をかけてまでテロなんてしませんよね。
日々幸せに生きている人達、
人生を自分でデザイン出来る人達であれば、
決してテロなんか計画したりしません。
彼らは力のある国や組織に徹底的に行き方をデザイン
され続けたきたのだと思います。
アメリカ、ロシア、フランス、イギリスでテロが頻繁に発生しています。
これらの大国は第二次世界対戦の戦勝国で、戦後も自らの
国益を最大化する事をひたすら追求し続け、弱い立場の国や
人々を都合良くデザインしてきたのです。
国のトップは自国の国益を最優先に考え、
国益を最大化する事を徹底的に追求しています。
トランプさんのアメリカ・ファーストはその典型です。
当たり前といえば当たり前。
政治家は国益を守るのが仕事ですからね。
ただ、この考えはその裏に
「自分さえよければ、他人はどうでもいい」
「自国さえよければ、他国はどうでもいい」
という考えを自然に含んでいて、これが過剰になると
負の力・エネルギーも生み出してしまいます。
テロの発生メカニズムを簡単に説明すると、
①Aがあらゆる方法でBを操作・支配・搾取する
(AがBのエネルギーを奪う)
②Bはデザインされてしまう
(Bではマイナスのエネルギーが発生し、蓄積される)
③耐え続けたBが限界を超えると、テロが発生
(Bのマイナスのエネルギーが、Aに向けられる)
④報復という大義名分でさらにAがBを支配
①に戻り、繰り返す
となります。
こんな単純な理屈だけでは全てを説明できるわけではありませんが、
この視点で世界を理解することはとても大事ですし、
重要な点は見落とさなくなります。
テロの原因を複雑に開設している専門家や本も世の中に多数存在しますが
テロを起こしているのは人間です。
人間の心理はそれほど複雑ではなく、意外に単純です。
日本で大きなテロ事件がほとんど起きていないのは、
国益の為に他国を支配する、搾取する
という政策を”あからさまに”行ってきていないからだと思います。
もちろん全くしていないわけではありませんが、アメリカやロシアのそれと
比べると限定的です。
少なくとも武力行使はしていないわけですし。
それに日本は国や民間の団体も多くの支援をしていて、
これは上の例でいうと、AからBにエネルギーを与えている状態。
Bで負のエネルギーが発生したとしても、打ち消す方向に作用します。
ちょっと例を出します。
たまにテレビにも登場したり、
特集が組まれたりしていますが
中村哲さんを知っていますか。
アフガニスタンで用水路を作るという事業を非営利で行っています。
ちなみに本職はお医者さんです。
僕が中村さんを初めて知ったときも、
医者が用水路を作る???
というギャップに驚かされ、興味を持ちました。
中村さんは日本でペシャワール会という後援組織を
作り、自分は大半を現地アフガニスタンで現地の方と
用水路を次から次に作っています。
アメリカの爆撃機が上空を飛んでいるその下で
文字通り泥だらけになりながら、現地の人達の生活が
少しでも良くなるように活動しています。
アメリカは
「テロを起こすやつはけしからん」
「爆撃して、組織も人も潰してしまえ」
と考える、
中村さんは
「荒れた土地では満足に農業も出来ない」
「現地の人達の暮らしの為に用水路を作ろう」
「爆弾よりパンを」
と考える。
ひょっとしたらですよ。
中村哲さんが膨大なエネルギーをアフガニスタンに与える事で、
日本ではテロが発生していない、
かもしれません。
実際の因果関係はわかりません。
が、膨大なエネルギーを中村哲さんは与えている
のだけは間違いありませんし、そのエネルギーは
めぐりめぐって中村さんに返ってきています。
20世紀は「世界戦争の時代」、
21世紀は「テロの時代」、
とも言われています。
1年間に13000件以上のテロが発生しているという数字もあります。
テロをテレビの奥の世界のコト、
私には関係ない、
と捉えるのではなく、
自分ゴトとして捉え、
まずはその悲惨な出来事に関心を持って下さい。
そして、
被害者だけでなくテロを起こしている側の
事情や状況も考えて下さい。
誰も好き好んでテロなんかしたりしません。
彼らには命を掛けてでもしなければならない事情があるのです。
PS.
最後に登場して頂いた中村哲さん、
読者の皆さんに応援してもらいたいです。
各地でよく講演会を行っているので、参加してみて下さい。
価値観がいい意味で変わりますし、多くのエネルギーを得る事ができます。
新しい視点も手に入ります。
また、公演の最後では活動費として募金を募られていますので
是非是非、気持ちでもいいので協力して欲しいです。
時間や場所の都合で公演会はハードルが高い、という人は書籍も多数
出されているので読んでみて下さい。
募金(寄付)をする、本を買って読む、という行動で
僕ら→哲さん→アフガニスタン
という流れでエネルギーが流れて、それは僕らに、
僕らの住む日本に必ず返ってきます。