またまた待機児童問題の先送り やる気あんのか?

ちょっと苦いコーヒを飲みながら、コドモが起きてくる前の穏やかな時間。
まさにゴールデンタイム。

春になり、バルコニーにスズメが集まってくるので、
それをたまに追い払いつつ(放っとくと糞をされるので)
でも、チュンチュンという鳴き声はどこか心を落ち着かせてくれます。

 

そんな中、朝のニュースチェックをしていると
見過ごせないタイトルの記事が。

待機児童ゼロ」3年先送り 今年度末の達成は絶望的

え?

 

約10年前当時の小泉政権が待機自動をゼロにすると公約に掲げるも失敗。

2013年には、今後5年間で待機児童ゼロを目指すと安倍首相が表明。
そして、今回その期限である2017年末を待たずして
「やっぱり、無理ぽ~ 3年待ってね」

 

 

「3年後じゃ遅いんだよ
 必要なのはイマなんだよ!!」

そんな声が聞こえてきます。

 

日本は少子化で子供が年々少なくなっているにも関わらず、
「待機児童ゼロ」は夢のまた夢。

 

もはや日本はこの問題を解決するつもりはないと思わざるをえない。
将来的に子供が少ない年寄りばかりの国になる事を認めてしまっているんですかね。

古今東西、人口が減り続けている国が栄えた歴史はありません。
人口が減って、経済力が徐々に低下していくビジョンを受け入れてしまったんですかね。

 

2016年度の日本の予算総額いくらか知っていますか。
だいたい100兆くらいです。

2017年度も同じ規模の予算総額になると思われますが、
2017年度予算では約6兆円が公共事業費が計上されています。
ちなみに、保育士の待遇改善の為の予算は約500億。

 

日本の人口減少問題、少子高齢化は何よりも最優先すべき問題ですよ。
少なくとも僕はそう確信しています。

6兆円の公共事業費のうち、5%の3000億を削減し待機児童問題解決の為の
予算に当てれば、あっという間に問題は解決するはずです。
(実際には3000億も必要ないでしょうが)

でも、そうはしない。

 

6兆円の全てが、必須の工事か?早急にしないとやばいのか?
そんな事は絶対にありません。
5%の削減くらいどうにでもなるはずです。

でも、そうはしない。

 

理屈は至極単純で、
政治家と土建屋の利害関係、
政治家と保育業界の利害関係、
この辺りを理解すれば、全て説明がつきます。

現状では大きな既得権益が存在し、
それを握っている”彼ら”はわざわざそれを
手放す事はしません。

 



6兆円の公共事業費が減らせない理由

いわずもがな、土建屋さんと道路族の政治家には深い繋がりがあります。
国会議員は地元にいくらの公共事業を持ってくるかを競っているのが現状。

それが必要か、不必要かとかは関係ありません。
地元にカネを多く引き込んでくる議員が偉いんです。
そういうロジックの世界です。

官僚としても、天下り先として建設業界は非常に美味しい相手。
自らそれを手放す事はしません。

 

そもそも、民間では経費削減して会社に利益を出す事は良いことで評価の対象ですが、
お役人の世界はこのロジックが全く異なります。

いかに多くの予算を取ってくるか、
取ってきた予算をいかに誤差なく使い切るか、
これが全ての世界。

 

政治家と保育業界の結びつきも深刻

保育業界は3つの大きな業界団体
(日本保育協会、全国私立保育園連盟、全国保育協議会)が存在します。
これらが自民党だけでなく、民進党、共産党など各政党の協力な支持母体となっています。

 

政治家としても、自分の次の選挙の事を考えると彼らの存在は無下にはできないのです。

そして、保育業界は現状の待機児童問題は解決しない方がいいと思っているのです。

なぜなら、認可の保育園は国から多大な補助金を受け取れるとっても
旨味のある(ボロい)商売だからです。

調べてみて驚いたのですが、
0歳児を1人預かると、           毎月約20万、
1歳児~2歳児を1人預かると、毎月約15万、
3歳児~5歳児を1人預かると、毎月約7万、
もの補助金が国から受け取れます。

 

0歳児3人に対して保育士は1人でいいので、0才児を3人受け入れれば
約60万国から貰えるという事。

しかも、自治体からの補助金が、保護者からも保育料が受け取れます。

さらに、認可保育所は固定資産税や法人税もかからない。

さらになんと、保育士1人の給与は20万から高くても30万程。

こんなに美味しいビジネスなかなかありません。
できるなら僕もしたいくらいです(笑)

 

そんな美味しいビジネスを現状出来ている彼ら(認可保育園の経営者)が一番
怖いのが新規保育園の参入。

だから彼ら(認可保育園の経営者)は自らの業界団体を通じて、政治家や自治体に
圧力をかけ、新規の保育所参入を邪魔しようとしているんです。

 

たとえば、世界一厳しい参入障壁。

認可の保育園を作るための基本条件
・原則60人の子供を預かる必要がある
・60人の子供を預かる場合、ほふく室、遊戯室で200平方メートル、
 運動場で200平方メートル、これに調理室、医務室が必要

これだけの条件の敷地を確保するのは都心では絶望的だと言わざるをえません。
(しかも、議員とのコネも必要だとか)

 

彼らは新規参入さえなければ、一生どころか子々孫々まで安定してボロい商売を行えるんです。
こんな強大な既得権益、必死で守ろうとするはずです。

保育所が不足して待機児童が存在するのは構わないが、
保育所が増えて保育所がつぶれることだけはNGなんです。

深い闇を感じます。

 



僕らのすべきこと

自己主張をもっとしましょう。
選挙には必ず行きましょう。

政治家の方々はうるさくいってくる業界団体の顔色は気にしていますが、
投票率の低い若い子育て世代の事をあまり真剣に考えていません。

 

2016年、「保育園落ちた日本死ね」というブログが話題になり国会でも取り上げられました。

表現については賛否両論あるとおもいますが、これがもし
「保育園落ちました。日本の政治家さんにももうちょっと頑張ってもらいたいです」

みたいな表現だと、誰も気に止めず、スルーされていたと思います。

 

何がいいたいかというと、これぐらい感情ストレートの表現でもいいという事です。
丁寧だけど誰にも気にされない言葉より、多少表現が荒くても多くの方の心に響く
言葉を選んだ方がいいと思います。

日本人は全体的にまだまだ自己主張が苦手な方が多いです。

何も言わなければ、何も主張しなければ、
政治家は気にもしませんし、現状を変えようとはしません。

 

PS.
ちなみに、我が家も0歳の子供がいます。

そして、当然の如く、保育園は落ちました。

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